ただ、変わってほしいけど変わらないことがあります。“教師のプール当番”です。水泳の授業シーズになると、週1回、プールの準備と片づけの当番がまわってきます。例えば次のような準備をしています。
(1)プールの水の残留塩素やpH(水の酸性・アルカリ性の程度を示す指標)、水温や気温を測定する。
(2)プールの水の中に、塩素の薬を投入する。
(3)プールのろ過洗浄装置を動かす。
(4)その日に最初に入る学年の身長を考慮して、水位を調整する。
(5)プールの水面に浮かんでいるゴミなどをすくう。
(6)子どもたちがタオルや水筒を入れるためのかごをプールサイドに並べる。
(7)その日の気温と水温が、入水可能か判断して、職員室に知らせる。
プールの準備にかかる時間は10分~15分程度で、子どもたちが登校するまでに準備を終えるようにしています。子どもたちが登校した後には準備時間が一切とれないからです。
そのために、プール当番がある日は、いつもより早く出勤します。定時スタートは午前8時30分からですが、子どもたちは午前8時10分ごろから登校してきます。普段、私は娘を保育園に送ってから出勤しているので、出勤は午前8時5分ごろです。
でも、プール当番の日は、午前7時50分ごろに出勤しないと間に合わないのです。いつもより早く娘を保育園に預けてから出勤することになります。
外部コーチが来て子どもたちが楽しく泳げるように
最近では、水泳の授業を民間委託する学校が増えています。私が勤める自治体の学校では、10年ほど前からスイミングスクールなどからコーチが時々学校に来て、授業するようになりました。
最初のうちは、「子どものことを1番分かっているのは、担任の自分だ」「コーチ歴の浅い若い先生よりも、教師歴の長い自分のほうが上手に指導できる」という思いが強かったです。
でも、いまは、「出会ったばかりの子どもたちの泳力をすぐに見取ってすごい」「水が苦手な子どもも、みるみる泳げるようになってすごい。指導手順・指導技術が、勉強になる。」と思うようになりました。
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