安浪:どんなアドバイスされるんですか?

佐藤:たとえば、「早く離婚してスッキリしたい」と思っていたとしても、子どもがいる女性が子育てを引き受けるケースであれば、長期間しっかり養育費をもらえるほうがよかったりするじゃないですか。なんだかんだ、お金って大事ですから(笑)。

安浪:まさに女性目線のサポートですね。

佐藤:司法の世界はまだまだ男性社会だな、と実感します。

安浪:それにしても、お子さんたちが独立しても夫婦でお仕事も協力し合って、素敵な関係ですね。

佐藤:どうでしょう(笑)。先日は夜中2時半まで一緒に調書を読んでいて、夫が「ママ、もう頭回らないよ〜」って言うから、「何言ってるの、朝までに終わらせなきゃ間に合わないでしょ!」って発破をかけました。

安浪:お子さんたちの受験サポートと同じ目的から逆算したスケジューリング術!

佐藤:ほんと、受験も仕事も一緒なんですよ。

夫が出馬した際は、選挙カーで応援演説も

安浪:お子さんたちは知っているんですか?ご主人のお手伝いをしていること。

佐藤:知っていますよ。昔、主人が選挙に挑戦したときも、家族で一緒に支えていましたから。

安浪:えっ、選挙にも出られていたんですか?

佐藤:はい。2000年と2003年の衆議院選挙に出馬しました。でも、もともと主人は自分から「出たい」と思っていたわけではないんです。最初推薦された時はお断りしていたんですけど、前任者や周囲の方たちが、まるで三顧の礼を尽くすみたいに、何度もお願いに来られて……。

安浪:そうだったんですね。佐藤さんも弁護士をやっていた夫が政治家に!?とびっくりしたでしょう。

佐藤:弁護士や医師をしていると出馬の打診をされることはよくあるようですが、たいてい奥さんが止めるみたいですね。でも主人はだんだんやる気になってきていたし、私自身主人の信念に賛同できたし、何より主人が「あのとき挑戦しておけばよかった」と後悔する人生だけは送ってほしくなかったので応援することに決めたんですよ。

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