親としては、低学年で飽きてしまうキャラクターものより、長く使い続けられるデザインを選んでほしいと思うものですが、最近はその間を取った画期的なグッズ「クレッティーズ」が流行っています。好きな絵柄を選んでカスタマイズできるグッズで、ランドセルにマジックテープで貼り付けられるようになっています。

 子供の年齢や好みに合わせて付け替えたり、友達と交換したりできますし、同じ外見のランドセルが並んでいても絵柄で見分けやすくなっています。私の娘のランドセルにも、別売のクレッティーズで好きな絵柄を買い足そうと思っています。

フラップやポケットについている丸い飾りが「クレッティーズ」。マジックテープで取り外しができます

ランドセルのコスパはよい?

 次に、ランドセルの機能面を見てみましょう。まず日本のランドセルと同じく形が箱型で、大きなフラップがついています。このフラップを開けると、教科書やノートを入れる部分と、お弁当や水筒、筆箱などを入れる広いスペースに分けられていて、日本のランドセルと同じ構造をしていますね。外側はポケットが多いほか、背中にあたる部分はクッション入りメッシュ素材で蒸れにくく、胸や腰のベルトで重さを分散できるようになっているので、体への負担は極力軽くなっています。

ランドセルの中身は日本と似ています。同じ絵柄の筆箱や体操服袋もセット売りされています

 気になる価格は150~240ユーロ(約2万5千円~3万9千円)。オーストリアの小学校は4年制で、耐久性がそこまで必要ではなく、ビニール製なので、日本の平均価格より少しお手頃です。一つのランドセルを使い続けるのではなく、壊れたら気軽に買い替える人も多いです。

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御影実
オーストリア・ウィーン在住ライター・ジャーナリスト 御影実

2004年よりオーストリア・ウィーン在住。国際機関勤務を経て、2011年より輸出輸入業の傍ら、オーストリアの社会、歴史、文化、時事関連の寄稿や監修、ラジオ出演や取材協力を行う。掲載媒体は、「サライ.jp」(小学館)、『るるぶ』(JTBパブリッシング)、『ハプスブルク事典』(丸善出版)等。中学生、小学生、幼稚園児の3児のバイリンガル育児中。世界 100 カ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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