「レス歴5年」の夫婦が子どもを授かれた“きっかけ”とは　夫婦の葛藤を描いた漫画家が息子を出産するまで

　もし、海外旅行が趣味だったら、「たくさん働いてお金を貯めて、毎年、海外旅行をする」でもよかったわけですが、私の場合は子どもを望みました。

――自分のなりたい未来の実現のために、何をすべきなのか、ということですね。

　はい。海外旅行のように、自分一人が頑張れば実現できる未来だったらいいのですが、お母さんになりたいという願いは、相手がいなければ叶いません。そういう場合、思い通りに事が進まないと相手のせいにして、相手を責めてしまうことがあります。

　ですが、相手にちゃんと自分の気持ちを伝えられているか、そして、相手の気持ちをちゃんと受け止めているか、話し合いができているか考える必要があると思っています。

　なかなか思うようにいかないときは、息抜きをしながら、前向きになれる言葉を探してほしいです。気持ちが晴れるようなYouTubeを見たり漫画やコミックエッセイを読んだりして、乗り越えてほしいなと思います。

（取材・文／永野原梨香）

※前編から続く

結婚してから同じ布団で寝てません (はちみつコミックエッセイ)

小池ぬーみん

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永野原梨香

ながのはら・りか／『週刊エコノミスト』、『AERA』『週刊朝日』などに勤務し、現在、フリーライター。識者インタビューのほか、マネーや子育てをテーマに執筆中。