5年のセックスレス期間を経ても仲良しだった妻の小池ぬーみんさん、夫のぽちおさん。ぬーみんさんが、「子どもが欲しい」と思いだしてから、レスを解消すべく、夫婦で道を探ります。漫画『結婚してから同じ布団で寝てません』(はちみつコミックエッセイ)作者のぬーみんさんに、現在の心境や生活、同じ悩みを抱える読者へ伝えたいことについて聞きました。※前編から続く

MENU 「旅行」がレス解消の大きなきっかけに 息子が生まれました! 相手にちゃんと自分の気持ちを伝えられているか

「旅行」がレス解消の大きなきっかけに

――夫婦の「妊活」への温度差に悩んでいた小池ぬーみんさんと、夫のぽちおさん。ぽちおさんの誘いで旅行に行くことになりましたが、どんな旅になったのでしょう?

 ぽちおは、「旅行に行けば楽しくて、セックスなんてしなくても二人で仲良くいられると思ってくれるだろう」と期待していました。私はというと、「相手に子どもがほしいという気がないのであれば、自分の望む未来は叶わない。ならば離婚かな」と思っていました。

 宿では美味しいものをたくさん食べてお酒もいただいて、子どもの話になりました。「こないだ、やっとの思いで誘ったのに」「めんどうなんでしょ」という私に「作業みたいだった」「セックスだけが結婚じゃないだろ」という夫。その意見には私も言い分があるなどと、お互いに言いたいことを正直に言い合いました。

 翌朝、わたしは「焦りすぎていた」、ぽちおは「焦らな過ぎた」ということで和解しました。

――その後、関係は変わりましたか?

 変わりました! 以前はセックスについて、お互いにタブー視して正直に話し合えませんでしたが、旅行をきっかけに「お互いにどうしたらセックスができるか」を議論できる関係になり、わだかまりが取れました。もっと前から子どものこととか話せていたら、レス解消までこんなに時間はかかっていなかったと思うのですが、当時は自分も仕事が忙しかったり、若かったりだったので……。

 相手に「自分の気持ちを察して」は通用しないし、自分の元にボールを持ったままでも、物事は進んではいかない。だから、相手にボールを投げて心の開示を待ち、投げ返してくるのを待てるようになりました。

息子が生まれました!

――妊活して、その後は?

 1年ぐらいたって、妊娠しました! 息子が産まれ、今年で2歳になります。とてもかわいいですが、やっぱり子育ては大変! お茶碗を洗ってほしいとか、ちょっとした生活面でのお願いも、小出しにぽちおには伝えるように心掛けています。

次のページへ2人目問題が……。
著者 開く閉じる
永野原梨香
永野原梨香

ながのはら・りか/『週刊エコノミスト』、『AERA』『週刊朝日』などに勤務し、現在、フリーライター。識者インタビューのほか、マネーや子育てをテーマに執筆中。

1 2 3