3年の同棲を経て、結婚して2年。同棲していた頃からずっとセックスレスでも、仲良しだった妻の小池ぬーみんさん、夫のぽちおさん。ですが、ぬーみんさんが28歳になり、「子どもが欲しい」と思いだしてから、夫婦の関係が一転します。漫画『結婚してから同じ布団で寝てません』(はちみつコミックエッセイ)作者のぬーみんさんに、自身の体験についてお聞きしました。※後編に続く

MENU 同棲しているときから生活リズムが合わなかった レスだけど、28歳で「子どもがほしい」 レス解消に向けいろいろやってみるも…

同棲しているときから生活リズムが合わなかった

――セックスレスはいつから悩まれていたのですか。

 同棲している頃から生活リズムが合わなかったんです。夜勤の仕事があるぽちお(夫)、日中の仕事の私。セックスのタイミングだけではなく、一緒に生活するうえで話を切り出すタイミングが難しい。何か話そうとしても「ちょっと寝かせてほしい」みたいな。私も仕事が忙しかったし、ぎくしゃくしていきました。仕事の忙しさやぽちおとのすれ違い生活などで疲れてしまって、うつ病になってしまいました。

――3年の同棲ののち、ぬーみんさんが26歳のときに結婚されました。

 ぽちおは、私の笑顔が見たいという一心で、病気の回復を支えてくれました。その後、 ぽちおと結婚したのですが、レス状態は続きました。一緒にいると見たくないものまで目に入ってきますよね。相手のゲップや鼻毛、私もお腹が出てきたり、毛玉だらけのブラジャーだったり……。「いびきがうるさい」という理由で同じ布団に寝なくなったことが、レス状況の長期化を決定づけました。

 甘えたいときは抱きつくだけで十分でしたし、レスで寂しいという気持ちもありませんでしたが、ラブラブな夫婦を見て羨ましく思ったり、「自分は枯れているな~」と落ち込むことはありました。

レスだけど、28歳で「子どもがほしい」

――夫婦仲良しだったんですよね。

 はい。兄弟みたいに仲が良くて、共通の友人からしてみたら全然、何も問題を抱えてない夫婦のように見えていたと思います。ぽちおも私も当時は、「セックスだけが結婚じゃない」と思っていました。

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永野原梨香
永野原梨香

ながのはら・りか/『週刊エコノミスト』、『AERA』『週刊朝日』などに勤務し、現在、フリーライター。識者インタビューのほか、マネーや子育てをテーマに執筆中。

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