ですが、私が28歳の頃、子どもがほしいと思いはじめたのです。幼馴染の友達に子どもが産まれ、「私にも子どもが産まれて、子ども同士で遊んでくれたらいいな」「孫の成長を楽しみにしているおばあちゃんになりたいな」と、夫婦2人だけではない未来を望むようになりました。

 望んだ未来が現実になる可能性があるのなら、頑張ってみよう。ぽちおに願いを伝えてみようと思いました。

――反応は?

 ぽちおはそもそも、めんどうくさがり。靴下は脱ぎっぱなし、食べた皿はなかなか片付けないなど、めんどうくさいことは、後回しにする性格です。2人だけの生活だったら、それでもよかったのでしょうが、妊活となるとそうはいかない。

 子どもが欲しいという気持ちをぶつけても、「いたらいいなと思うけど、しばらくあとでもいいんじゃないか」「仕事もやっと軌道に乗ったところだから」と。一方の私は、レスだから自然に妊娠することは考えられない。だから、早くレスを解消して妊活したい。……悩みました。

――ご家族からは何か言われたりしたのですか?

 私の母は28歳の頃に兄を、30歳の頃に私を産んでいます。私はと言えば、結婚して2年経つのに、子どもの話は一切しない。母は心配になったようです(苦笑)。

 ふらっと帰省した際、母に「(子どもは)まだなの?」と聞かれ、「親の計画にも孫は入っているんだな」って認識し、夫と再度、話し合いました。夫と私の母は仲良しなので、母の言葉に、さすがに夫も考えたようです。そこで、「子育てするなかで、はじめてで不安なことが出てくるだろうけど、一緒に乗り越えていこう」と、夫婦ともに妊活を決意しましたが、やっぱり夫とは「本気度」が違いました。

レス解消に向けいろいろやってみるも…

――レス解消に向け、ぬーみんさんはどんなことをしたんですか?

 なにせレス期間が5年と長かった。どう解消したらいいか(苦笑)。生活感あふれる環境では、海外ドラマのようにはロマンティックな状況にはならない。一緒にお風呂に入るといいかもと思いましたが、小さい浴槽にギュウギュウ詰めで失敗……。私も結婚してから体重が10キロ増加しましたし、食欲はあっても性欲がわかなかったのです。「もしや、女として終わっている?!」と、ダイエットのために筋トレをはじめてみました。

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