「いらっしゃいませー。今日は紙おむつをお探しですか?」とアパレル店員になったり、「おむつ交換センター」のオペレーターになったりしながら、ササッとおむつを交換する動画で一躍有名となり、SNS総フォロワーは200万人以上。現在は全国でトークショーを開催し、テレビなどでも活躍中の子育てインフルエンサーが、木下ゆーきさんです。自身も12歳、6歳、3歳の3人の子育て真っ最中。あわただしい日々の中、それでもしっかり家族とコミュニケーションをとるために実践していることを聞きました。※後編<子育てインフルエンサー・木下ゆーき 子どもが嫌がる“歯磨き”を楽しいゲームにかえた、思いがけないアイデアとは?>に続く

MENU 出会って10年。妻とは一度もケンカしたことがありません ネガティブな気持ちも話しあえる家族であるために

出会って10年。妻とは一度もケンカしたことがありません

――トークショーで全国をまわりながらテレビへの出演など、大忙しですね。

 そうなんです。ここ数日間も家に帰れていない状態で……。帰ったら子どもたちがぐれているかもしれません(笑)。

――そんな忙しい日々、ご家族とのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

 家にいるときは、妻とはどんなことでも本当によく話しています。ですから、会話の量は本当に多いですし、出会って10年くらい経ちますが、一度もケンカしたことがないんです。

―― 一度も……それはすごいですね。

 もちろん、妻のおかげによるところあります。でも、たとえばお茶を沸かしてくれたら感謝の気持ちを伝えたり、小さなこともあえて話したり。すると自然にものすごい量の会話になるんですね(笑)。

 僕は、トークショーなどもしているし「コミュニケーション大好き」と思われがちなのですが、実はそれほどでもありません(笑)。もちろん人は大好きですが、「苦手だな」と思う人とはつきあいませんし、そこに労力を使いたくないのです。相手の性格や生きざまを変えることはできませんし、自分も同様です。それなら、気の合う人とたくさん話がしたいし、自分が心安らぐ時間を増やしたほうが、有意義な人生になると思うのです。

トークショーで大人気の木下さん(提供)

 あともうひとつ、家族には「ありのまま」の気持ちを話すことにしています。

ネガティブな気持ちも話しあえる家族であるために

――「ありのまま」とは、たとえばどんなことでしょうか。

 妻と同じように、「これ嫌だな」「大変だな」という話を子どもたちにも話すのです。「仕事でちょっと失敗しちゃった」「あー、今日はしんどいな」なんてネガティブな言葉も、あえて声に出しています。

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三宅智佳
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