品川区の場合は朝7時半から利用可能で、場所は体育館や空き教室などを利用し、区が委託する業者のスタッフが見守りを行う。さらに、国の調査で朝食を欠食する児童が7%いるという現状を考慮し、今後はパンやおにぎりの提供も無償で行っていくという。

 森澤区長は「子育てにおける経済的負担の軽減については全国で等しく施策を行っていくべきで、自治体間格差が起きないほうがいい」と話す。

「少子化の問題、共働き世帯や核家族世帯の増加などをふまえると、社会全体で子育てをしていくことが必要です。今後の日本を支える子どもたちを支援すること、その子どもたちを育てる家庭を支援することは、社会の責任であり、品川区が投じる一石が他の自治体、ひいては日本全体に広がっていけばいいと考えています」

(構成/中寺暁子)

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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