傷ついた分、人は強く、優しくなる

 式を終え、中川さんは、「3日間の限られた時間でできることってなんだろう、卒業式の意味ってなんだろう、というのがやってみるまでわからなかった。でもみなさんが勇気を出して参加してくださって、卒業式の意味を自分自身で見つけてくださったのだなというのが、今日みなさんのことばを聞いてわかりました。傷ついた分、人は強く、優しくなることを教わりました。私にとっても一生の学びでした。この1回で終わらず、また開催したいという夢ができました」と話していました。

 イベントの主催は、「卒業式をもう一度実行委員会」(AERA with Kids編集部後援)。中川さん、石井さんのほか、不登校の子どもたちの教育や支援にかかわる団体や個人がボランティアとしてサポートしました。

(文/AERA with Kids+編集部・平井啓子、小林佳世)

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