――教育費についてはどのように積み立てていらっしゃいますか?
妻が出産した時点で、学資保険をかけています。大学でかかる費用を18年間かけて払っていくので、毎月の保険料は1万6000円程度です。僕の場合40歳前後で子どもが2人生まれているから、下の娘が大学生になるころには60歳になるんです。その年齢でまとまったお金を用意するのはきついなと思って。
――学資保険ではなくて、より利回りがいい投資で学費を用意する人もいるようです。
理論上はそのほうがお金はたまるかもしれないですけど、現実はそううまくいかないこともあって。例えばお風呂が壊れるとかイレギュラーで大きな出費が必要になった場合、僕はそのお金に手をつけちゃうと思うんですよ。でも学資保険は手をつけにくいですよね。そこは「学資」という名前のパワーを利用しています。
教育費はお金を惜しまない
――お子さんたちは今、習い事はされていますか?
息子は中学受験をする予定なので塾に通っていて、あとは空手と体操、娘も体操と公文、そろばん、ダンスをやっています。
――受験塾となると、かかる費用も大きいですよね。八木さんは工夫して節約をされていますが、お子さんたちの習い事に関しての費用についてはどう考えていますか。
そこほど価値があるものはないというか……。僕が勉強するのと子どもが勉強するのとでは、全然意味合いが違いますよね。平均寿命で考えると、僕が生きられるのはあと30年くらいですが、子どもたちはあと70年くらい。子どものために投資する価値は大きいと思うんです。
――価値があると思うことに関しては、お金を惜しまないということですね。
家計の大きな支出って「教育資金」「住宅資金」「老後資金」の三つなんです。そのうち、特にサラリーマンの場合、老後資金は退職金と厚生年金で金額が大体決まっているので、調整しやすいのは教育資金と住宅資金の二択になります。
わが家の場合は、東京より土地代の安い大阪に14坪の狭小住宅を買って住宅資金をおさえて、その分を教育資金にあてています。それぞれの考え方によりますが、倍のお金で30坪の家を買って、教育資金に関しては例えば大学まで国公立にして、費用を抑えるというのも一つの方針です。
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