「ブラジルの人、聞こえますか~」でおなじみの、お笑いコンビ・サバンナの八木真澄さん。2024年に難関資格である「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定1級」に合格し、話題となりました。FP資格取得に挑戦した理由やご自身の家計管理について聞きました。※後編<サバンナ八木、中学受験で塾の“最下位”クラスから立命館中に合格 「子どもたちには勉強しろと言わず、僕自身が勉強しています」>へ続く

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資格取得後も勉強は継続

――FP1級の合格、おめでとうございます。なぜ資格を取ろうと思われたのですか?

 お笑い芸人って、年齢とともに活動の場が減って厳しくなるんですよ。若手がどんどん出てきますから。将来的に全国をまわりながらお金についての講演会をできたらいいなと思ったんですよね。

――もともとお金について興味があったのですか?

 30歳くらいのときに株や為替を始めて、日経新聞を読み始めたんです。最初は「日経平均って何やねん!」くらいのレベルだったので、ちんぷんかんぷんで。でも経済って世の中すべての軸だということに気づいて、興味がわいてきたんです。僕はお金は血液、企業などの組織が骨格だと思っていて、血液と骨格で人は動くんですよね。今僕がこうして話しているのも、出版社という組織から依頼を受けているからです。

 お金や経済のことってすごく大事なのに不思議なことにあまり習ってこないんですよね。例えば日本の年金のしくみって制度改正もあってすごく複雑で、完全に理解している人は少ないと思うんです。知っておいたほうがいいお金のことをわかりやすく伝えたいと思ったことも、資格を取ろうと考えたきっかけなんです。

――資格を取られてからお仕事に変化はありましたか?

 そうですね。これまではギャグをやるようなお笑いの営業が多かったんですけど、資格を取ってからは銀行員向けにFP資格を取るための対策を話したり、経営者向けにお金の管理や運用について話したり、お金に関する講演会の仕事が多くなりました。あと吉本興業の社員さんから月に2回くらい相談の電話がかかってきます。それはもちろん、無料で相談に乗っています(笑)。相方(サバンナの高橋茂雄さん)から相談されることもあります。

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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