なぜかというと、私の実家もずっとそのシステムだったから。子どものころから、お年玉をいただいたらそのまま母に渡していました。

 で、そのお金はどうなったかというと……、大人になって私が結婚するときに、母が「これからお金が必要になると思うから使ってね」と全額手渡してくれました。かなりの額で、びっくりしました。

 わが家は母子家庭だったし、母は切り詰めた生活をしていたと思います。だから、私のお年玉を母が貯蓄してくれているなんて考えもしませんでした。びっくりしたし、ありがたいと思いました。

 それもあって、わが子のお年玉は全額貯蓄。本人たちには「将来、必要なときに渡すからね」と話しています。

 このまえ、「大学に入るにはお金がかかる」という話をしたとき、長男が「だったらぼくのお年玉貯金、使っていいからね」と言ってくれました。お年玉は将来のためのお金だと、ちゃんと思ってくれているみたいです。

ギャル曽根さんとお母さん(提供)

「大学卒業したら家を出るんだよ」と伝えています

 私は「子育ての最終ゴールは自立」と思っています。精神的にも金銭的にも、ちゃんと自立できる子に育てたい。だから子どもたちにも、「大学を卒業したら、家を出て一人で暮らすんだよ」と伝えています。子どもが小学生になったころから、そういう話はしています。

 大学に入らなかったら? もちろんその時点で就職してもらいますので、高校卒業したら一人暮らしスタートです(笑)。就職したあとでも家にいられるとは思わないでね、と伝えているんです。

 私は子どもたちに、大学がゴールだと思ってほしくありません。その先には「働く」ということが待っていて、そのために勉強しているんです。

「勉強することで、できる仕事の幅が広がるよ」「やりたい仕事が見つかっても、勉強していないと門前払いされちゃうこともあるんだよ」と、日頃から話しています。

 私も夫もテレビ関係の仕事をしているので、子どもたちもこの世界にあこがれの気持ちがあるみたいです。でも、甘い世界ではありません。

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