そういえば、私が小学生や中学生のころ、インラインスケートが流行していたんです。ローラースケートの進化版みたいなものですね。
私も買ってもらって、毎日のように滑っていました。ほぼ移動手段でした(笑)。そのおかげでしょうか、氷の上でも転ぶことなく滑ることができました。
子どもたちは最初、転んでばかりでしたが、毎年行くうちに少しずつ上手になってきています。
長男は、ひとりで集中して練習するタイプ。だんだん滑り方もサマになっています。
長女はよく転ぶんですが、そのつどしっかり立ち上がって滑り始めます。「やった! 〇歩進めた」と目標を立てて、クリアしていくのがすごいです。
一番好きな、冬だけの「あの場所」
こうやって振り返ると、冬って楽しい遊びが多いですね。この冬もいろいろ遊びたくなりました。
でも、私が一番好きな冬の楽しみがあるんです。それは……こたつ!
こたつに入って、みかんを食べながらテレビを見る。こんなに楽しい時間はありませんよね、最高です。
でも、もっともっと最高の、禁断の幸福がこたつにはあるのです。母に「絶対にやっちゃダメ」と怒られるのですが、絶対にやってしまう……それは、こたつの中でそのまま寝てしまうこと!
あの気持ちよさ、あの幸福感! 本当に最高です。
でも、私の家にはこたつがありません。
もしもこたつなんてあったら大変です。子どもたちは絶対にこたつから出ないし、「こたつで勉強する!」なんて言って、そのまま寝ちゃうに決まっているんです。私が一番わかっています。
そのぶん実家に帰ると、みんなでこたつを囲みます。そして気づくと寝ちゃって、やっぱりお母さんに叱られます(笑)。
それも全部含めて、冬に実家に帰省したときだけの、私の大切な時間です。
(構成/神 素子)