館内を見れば、ここがそんな名前のとおり、豊かな内容がぎっしりと詰まった科学館であることがわかる。館長を始めとするスタッフは、どんな思いでこの科学館をつくり、運営しているのだろう。

「いちばんの思いは『科学が応援される社会をつくりたい』ということです。私は大学院生のころ『はやぶさ2(※3)』のカメラを作る研究室にいましたが、研究予算(けんきゅうよさん)が十分ではなく皆が苦労していました。それを間近で見て、もっと国民的な応援がほしいと思いました。そこで、私は身近な地域で仲間を集め、科学を応援する機運をつくっていこうと考えるようになり、その志を持ち続けてこの科学館を運営しています」
 古いアパートをリフォームしてできた手作づりのユニークな科学館から、科学を応援する人たちの輪が広がろうとしている。

(写真・文/上浪春海  画像提供/手作り科学館Exedra)

ネコの“祖先”はいつ日本にやってきた!? 「ゲノム解析」で日本のネコの来歴が判明!
ジュニアエラ 2025年1月号

ジュニアエラ編集部

ジュニアエラ 2025年1月号
著者 開く閉じる
上浪春海
上浪春海
1 2 3