でもね、部屋全体をきれいに片づけようと思わないでください。くり返しますが、何かを始めるときのハードルは、できるだけ低く設定しましょう。最低限大事なことは、必要なものが埋もれないこと、必要なときにとり出せることです。
そのためには、箱を二つ用意します。一つは貴重品箱です。ここに入れるのは、子どもがよく「ない! ない!」とさがし回るものや、「絶対になくしたくないもの」です。家のカギや携帯電話、携帯ゲーム用のソフトなどでしょうか。そんな貴重品は、ちょっとこぎれいな箱(ふたはないほうがいいですね)に入れるようにします。置き場所が重要で、ごちゃごちゃしたものにまぎれない「聖域」を用意しましょう。
もう一つは、一時保管箱。これは段ボール箱でかまいません。返却されたテストや、使い終わったドリルなど、「捨ててもいいかわからない」というものは全部この箱に入れてもらいます。床にじかおきしなくなるだけでも部屋は多少片づきますし、「やっぱり必要だった!」と思ったら、一時保管箱から引っぱり出せばいいのです。
一時保管箱は、定期的に整理しないと中身があふれてしまいます。それは親がやったほうがいいかもしれません。「不要」と思ったら即座に処分する習慣を身につけることも必要です。ちなみに私は、学校からのプリントはスマホで撮影してすぐに捨てます。無料のスマホアプリを使えば、簡単に管理できますからぜひ試してみてください。
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