夫と現状を共有し合う話し合いで冗談交じりに出た話です。
「高度経済成長期って、夫は24時間働けますかの企業戦士に徹し、妻は家事育児を担う無料の家政婦に徹して生活を回していたんだよね。接待ゴルフのないたまの休日に子どもとキャッチボールでもしてやれば父親の役割は全うしていると評価された。では現状わが家はどうだろう? 夫も妻も2人して仕事と家事育児を休みなくやりくりして24時間を埋めてどうにか回っている(更に当時よりも税金が高く物価も高騰、手取りも減っていることも踏まえて)。もしかして当時の弊害を改善すべく働き方や男女平等を進めた結果、現代の働き方って1980年代よりも改悪してない?」
仕事の手を抜かず出世競争からも降りずに、家事育児も当たり前に親の一人としてやることを求められる父親。昔よりも親への監視が厳しい中で、正しい育児をしながら家計と人手不足のため労働も求められる母親。
少し前までと違って、最近は男性の育児参加、女性の社会進出がデフォルトになってきた結果、母親の憂鬱は同時に父親にとっても憂鬱になっている家庭が増えているのではないでしょうか。
正直私も、子どもが小学生になればもっと仕事に使える時間も増えるし自分の趣味にも打ち込めるのではと思っていました。でも実際には活動範囲の単純な広がりや習い事の送迎だけではなく、進路や友達関係などより重い悩み事が増え、意思決定までにも本人や夫婦間の話し合いなど経路が複雑化し、実質乳幼児期よりも時間だけでなく頭の中が忙しくなったような気がします。
と同時に若い頃よりも仕事で板挟みになったり後輩や部下のフォローで労力を使ったりすることの増えた夫も、育児で私が感じているのと似たストレスを仕事で抱える年齢となり、精神的にすり減っている様子。
両家の祖父母も近くにおらず頼れないわが家が繰り出した改善策は、せめて外注できることはしていこう、と食事の出前や家事代行をたまに使うことぐらい。それに大きくなってきた3兄弟に少しずつ家事を教え、家事を家族の仕事として生活力をつけさせることも、まぁ策の一つでしょうか。ほとんど機能してませんけどー。
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