「さーどーがーしーま」と叫ぶ動画が小中学生に大人気で、YouTubeチャンネル登録者75万人を超える、けえ【島育ち】さん。大学在学中にYouTubeを始めたきっかけは、入学と同時に広がったコロナ禍と、島育ちのコンプレックスだったそうです。現在は大学を卒業し、弟のこうたさんと二人三脚で発信を続けるけえさんに、「さーどーがーしーま」の誕生秘話や動画づくりへのこだわり、地元佐渡島への想いなどをうかがいました。前編<“佐渡あるある動画”クリエイターけえ【島育ち】が厳選! 「佐渡島」の親子旅おすすめスポット5選とは?>から続く
【写真】けえさん厳選!佐渡島の親子旅スポット&グルメ(全8枚)大学で「佐渡いじり」をされて、地元の魅力に気づいた
――けえさんは大学進学のため、佐渡島から上京されたんですよね。
はい。佐渡島には大学がないので、高校を卒業したらみんな島を出るっていうのが“佐渡あるある”です。僕はソフトテニスを長くやっていたので、将来はスポーツ分野に関わりたいと思い、理学療法士になるために医学部系の学部に進学しました。
でも大学入学にちょうどコロナ禍が重なってしまったんです。理学療法士って人の体を触って動きを確認したりする実習が楽しいのに、コロナで一切実習ができなくなってしまって……。じゃあほかに自分がやりたいことってなんだろうって考えたとき、思い浮かんだのがYouTubeでした。
――YouTubeはもともと好きだったんですか?
小学4年生ころからずっと好きで、特にHIKAKINさんはチャンネル登録者がまだ数万人のころから見ていました。自分でもカードの開封動画をマネして遊んでいたんですよね。僕、普段からおもしいことを言うキャラではないんですけど、学習発表会とかで何か面白いことを企画して、人を喜ばせるのが大好きだったんです。
――佐渡島について発信しようと思ったのはなぜですか?
大学で自己紹介をするとき、最初は「新潟県出身です」と言って、佐渡島のことは隠していたんです。田舎者って思われるのが恥ずかしくて。でも「新潟のどこ?」って聞かれて「佐渡島……」と答えたら、「え、さどがしま? 何それ」みたいな感じで食いついてきてくれて(笑)。
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