絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう――? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
ある日の日曜日、サキは本を返しに図書館に向かっていました。今日までに返さなければならない本があるからです。15冊の本のうち、10冊はお姉ちゃんが借りてきた本。お姉ちゃんは自分で返すと言っていたのに、さっさと友だちのところへ遊びに行ってしまい、サキが一人で返しに行く羽目になってしまいました。本がいっぱい入ったバッグは重くてたまりません。「おねえちゃんの、ばか」と悪口を言いながら歩いていると、いつもは見かけない「アメ屋」の屋台を見つけます。
「おじょうちゃん、アメ いらないかい?」。そう話しかけてきたのは、なんと魔女! 魔女がおすすめのアメだと言ってサキに売ってくれたのは「のろいアメ」でした。丸い小さなビンの中に透明なのりのような、どろっとしたものが入っています。誰かの悪口を10個言いながら付属の白い棒で混ぜると固まってアメになるのだそう。あまりに不味くて食べた人は丸一日気絶してしまうといいます。図書館で本を返したサキは、「のろいアメ」を作るためにお姉ちゃんの悪口を考え始めますが……。
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