話をするのは食事のとき、おふろのとき、あとはごろごろと寝転がっているとき。体と心が温まっているときって、ちょっと楽しい気持ちになるじゃないですか? そんなときにおしゃべりしています。
そして「学校はいつでも替わることができるんだよ」ということも、折に触れて伝えています。
「もしいやなことがあれば、ママたちに必ず言ってね。転校することもできるし、この家から引っ越すことだってできるんだよ」って。
楽しく学校に通っている子たちにとっては余計な言葉かもしれませんが、いつ状況が変わるかはわかりません。もしも学校に行くのがつらいと思うことがあったときのために、ちゃんと逃げ道はつくってあげたいんです。
袋小路に迷い込んだと思ったときでも、必ず出口があって、逃げ場所もあって、親は絶対に味方になってくれるんだってことだけはわかってほしいと思って、ちゃんと言葉にして伝えています。この言葉が、何かのときのお守りがわりになるといいな、なんて願っています。
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