――なぜお金持ちの家はごみが少ないのでしょうか。
ファストファッションとか、安いものを大量に買うということはしないかもしれないですね。洋服は僕はもともと自分では買わなくて、人からもらっていたのですけど、それでもいつかはいらなくなるじゃないですか。だから今はレンタルを利用しています。
紙類は資源に。ただし金や黒はNG
――サイズアウトした子ども服はどうしていますか?
「ご自由にどうぞ」って家の前に置いています。ただ置いただけでは持って行ってもらえないんですよ。「90」とか「100」とかサイズを書いて、サイズ別に並べると持って行ってもらえるんです。
――知り合いにお下がりをゆずりたくても、迷惑ではないかとためらうこともあります。
そうですよね。「お下がりいる?」と言われると断りにくいし。欲しい人がもらってくれるのが一番いいですよね。洋服とか、ぬいぐるみ、おもちゃは寄付できる団体もありますよ。
――壊れて捨てるしかないようなおもちゃの場合、捨てるときの注意点などはありますか?
電動のおもちゃは電池を抜くっていうことですね。一般的なアルカリ乾電池などは資源になりますし、ごみを収集していると、誤作動でおもちゃが急に動いて怖い思いをすることもあるんです。
――おもちゃの一部に燃えないネジがある場合はどうすればいいですか?
それは燃やすごみで大丈夫。自治体にもよりますが、多くは“9割ルール”といって、9割が燃える素材であれば一部燃えない素材があっても可燃ごみで出せるんです。洋服についている金属のボタンとかベルトの金具部分とか、取るのは大変ですもんね。
――子どもは学校のプリント類とか、絵を描いたり、折り紙をしたり、紙類のごみが出やすいですが、すべて資源になりますか?
金色や黒色のものは資源にならないんですよね。金や黒色の折り紙とか、お菓子の包み紙とか、墨汁で書いた紙とか。リサイクルする際に色が抜けないものはだめなんです。においがついている紙もだめなんですよね。石けんを包んでいたような紙とか。
次のページへ「日本のゴミを減らすこと」がライフワーク