夫のほうも、今は妻の口を介さずとも子ども自身からたいがいのことは聞けるし妻の仕事はSNSを通してだいたい知ってるしで、あまり聞いてきません。

 そうかぁ。原因は時間の無さや体力の衰えもあるけど、根本はお互いへの興味関心の薄れなのかも。

 今夫婦で一番共有しているのが、子どもたちが頑張っている野球への応援の気持ちだから、地道な業務連絡でそれぞれの時間を埋めながらなんとかやっているわけ。

 まだまだこの先10年くらいは子どものことが夫婦共通の関心ごとでしょうかね。逆に親のほうも早く自分の時間が欲しいなんて思っても、疲れ果てた40代は自家発電できる体力も残ってないので、子どもが楽しんでいることを大人にもお裾分けしてもらって晩酌の肴にさせてもらうぐらいがちょうどいいのかもしれません。

 野球の次に話題になるのが「健康」と「体力」になってきている40代前半夫婦。健康診断の結果がどうだとかどこの病院行って来たとか体重の報告とか……。これまた業務連絡なんですけどね。いつか本当に子どもたちが巣立った時に夫婦ともに共通の趣味を作ったり、昔を思い出して映画でも見に行ったり、そんな時間を持てるようにお互いの健康管理「業務」を今はしっかり遂行しておきたいと思います!

夫も「子育て熱心」なのに、夫婦ともに時間がなさ過ぎるのはなぜ? 3兄弟の母が嘆く令和の子育ての“憂鬱”
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コミックエッセイスト tomekko

中1、小3、年長の男子3兄弟に夫とほぼ男子校な日々を送っている“ポンコツ母さん”。『AERA with Kids』の「脱・カンペキ親修行」では、鋭い観察眼で子育てや家族、夫婦、教育などについて連載中。Instagramでは13万以上のフォロワーに日々育児絵日記を投稿。インスタアカウント @tomekomet

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