そうです。ストーリーはずっと前から決まっていたのですが、主人公を誰にするかは悩みましたね。最終的にはサンシャイン水族館を取材させていただいて、ペンギンにしよう、と。ペンギンは、泳ぐ姿がすごくきれいなんですよ。ペンギンの周りにいたモモイロペリカンやカリフォルニアアシカなども、物語には登場しています。

本当の優しさと強さって 何だろう?

――読者に一番伝えたいことは、何でしょうか?

 本当の強さとか優しさってなんだろう、ということです。これは私が水泳人生で指導者や先輩、ライバルから学んだことであり、自分自身で感じたことでもあります。勝負に勝ったとき、自分はどのように振る舞うのか、敗者となったときはどうなのか。主人公のペンギン「ゆうゆ」が水泳と出会い、仲間やライバルとともに成長していく姿から、親子で本当の強さや優しさについて考えるきっかけになればうれしいです。

ハギトモさんの絵本『ペンギンゆうゆ』を途中まで読む

(構成/木下昌子)

前編<「小6で身長170cm、電信柱とからかわれた」元競泳選手・萩原智子が語る、コンプレックスが“長所”に変わったきっかけとは>より続く

ペンギンゆうゆ よるのすいえいたいかい

萩原 智子,うよ 高山

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木下昌子
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