Q 中学受験で英語はどうしたらいいですか?

――首都圏では、この10年で英語を入試科目に採用する私立中学が増えていますが、まだ主流ではなく、中学からのスタートで十分と考える学校が多いようです。国際コースなどの特別なクラスを持つ中学では、難易度の高い英語の試験が導入される場合があります。英語入試があるかどうかは、その中学の教育方針によりますので、事前に調べてみましょう。

Q 学校の英語がつまらないと言います

――幼いころから英語を学んでいると、学校の授業が物足りなく感じるかもしれませんね。もしそうなら、まず、そういう機会を与えられた環境に感謝する気持ちを促し「英語が苦手な友だちのサポートをしてあげて」と伝えましょう。リーダーシップ力を養えますし、誰かに教えることは知識の定着につながります。子ども自身のためにもなりますよ!

Q フォニックスとローマ字の読みの違いで混乱します

――ローマ字の習得で、それまでに身につけた英語の発音が破壊されかねないと危惧しています。ローマ字はそもそも日本語の読み方がわからない人のための表記法で、英語の発音とはズレがあります。それを子どもによく説明し、『friend』 を『フリエンド』と発音するなど、英語をローマ字読みしないように伝えてあげましょう。

(取材・文/稲田砂知子)

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朝日新聞出版

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斉藤 淳
J PREP代表 斉藤 淳

J PREP代表。元イェール大学助教授。上智大学外国語学部英語学科卒業、イェール大学大学院政治学専攻博士課程修了。2012年に J PREP 斉藤塾を起業。著書に『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』(ダイヤモンド社)、『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA)、『アメリカの大学生が学んでいる本物の教養』(SBクリエイティブ)などがある。

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