絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 小学1年生のももは、忘れ物をしたことがありません。「なにか忘れているかもしれない」といつも心配なので、教科書やノートを全部ランドセルにぎゅうぎゅうに詰めて学校に通っているからです。

『しんぱいなことがありすぎます!』(工藤純子 作/吉田尚令 絵/金の星社 刊) 

 ある朝、登校中にクラスメイトのかずまくんに出合いました。ももと違って身軽そうなかずまくん。不思議に思ったももが尋ねると、教科書もノートも全部学校に置いていると言います。ランドセルに入っているのは筆箱だけ。クラスで忘れ物ナンバーワンのかずまくんは、宿題を忘れて先生に注意されても、えへへへへと笑っています。叱られているのに、どうして笑っているんだろうと、ももは不思議でたまりません。

 その日の学校帰り、ももは再び偶然かずまくんと一緒になります。川に大きなコイがいると言うかずまくんの言葉に、ももは柵の間から川をのぞきますが……。

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岩本恵美
ライター/エディター/Webディレクター 岩本恵美

Webメディアの編集や新聞紙面の制作を経て、2016年に独立。現在はWebを中心に、本やアート、教育などをテーマにしたコンテンツづくりに取り組む。朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」にて、絵本・図鑑等の児童書やレシピ本などのジャンルを担当。GREEN GHOST LLC.所属。

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