韓国の親の多くは、ゲームを勉強の敵と考えているようです。敵がゲームなら、ゲームを知らなければなりません。下の子は最近、友達とロブロックスやマインクラフトを楽しんでいます。これらのゲームについて尋ねると、とても楽しそうに仮想世界での経験を話してくれます。

 私たち夫婦は、テレビを観る時間そのものをテーマに子どもたちと話し合います。テレビを観ることの何がよくて、何が悪いかということです。時間を決めて、みんなで一緒にテレビを観ます。同じようにゲームも楽しみます。一緒にゲームをして、ゲームの経験を共有するのです。

 子どもがハマる映像やゲームがどんなものなのかわからないまま、むやみに叱って禁止すると、子どもとの関係はどんどん悪化します。子どもの関心事に耳を傾けましょう。ゲームは、親子間のコミュニケーションの場になってくれます。そうして両親と話が通じると感じて初めて、デジタルメディア使用に対する親の指導を受け入れる準備が整います。

オックスフォード式「勉強感覚」の育て方 頭のよさは10歳までに決まる

チョ・ジウン,北野 博己

オックスフォード式「勉強感覚」の育て方 頭のよさは10歳までに決まる
著者 開く閉じる
チョ・ジウン
チョ・ジウン

英国オックスフォード大学東洋学部教授。児童学と言語学を用いて子どもたちが言葉を学ぶ過程を研究している。オックスフォード大学東洋学部では入試面接官として、毎年多くの優秀な学生を分析してきた。最近は人工知能時代の言語教育について研究している。

1 2 3