役割や目標は、具体的にどうしたらいい?
役割や目標は難しく考える必要はありません。例えば未就学のお子さんなら「(宿に入る時に)元気にあいさつをする」「(電車の中で)〇〇をして静かに過ごす」などから始めると、社会マナーも身につきおすすめです。その際「なぜ、それが必要か?」をしっかり子どもに説明し、子どもが納得して取り組めるようにしましょう。小学生になったら「駅での乗り換え担当」「観光施設での案内係」など、子どもの年齢や興味にあった係をお願いするのもいいでしょう。学習と直結した「〇〇を観察する」「〇〇にチャレンジする」なども、親が「させる」のではなく、子どもが「これならがんばれる」「やってみたい」と考え、目標として取り組めば、学ぶモチベーションへつながります。子どもたちは親の姿をよく見ています。「こうしてほしい」と思ったら、親自らが実践するのが近道です。親御さんも、がんばることを宣言して一緒に取り組めば、連帯感が生まれ絆もより深まります。
結果だけではなくプロセスに寄り添うことを忘れずに
褒める際には、結果だけではなくプロセスに着眼することも忘れずに。思ったような結果にならなくても、チャレンジしたことを認め、寄り添う言葉をかけることが大事です。子ども自身が「次はこうやってみよう」「くやしいけれど次はがんばろう」など、経験を糧に前を向けるサポートを心がけるといいですね。
褒め言葉は「がんばったね」「よくできたね」などに加え、「ありがとう」「お母さん(お父さん)は、とてもうれしい」という感謝の意を伝えるのも、子どもの心に響きます。
まとめ
子どもが自ら考えて行動するには、時間がかかりますから、「せかさずに見守る」ことも意識するといいでしょう。忙しい日常では、つい「急いで」「早くして」と口を出したり、手を貸したりしてしまうこともあるかもしれません。でも時間がかかっても、親が期待した結果とならなくても、子どもが自ら考え行動し、最後まで粘り強く取り組んだという経験は、達成感が得られ大きな自信になります。
自分を信じる気持ちは、子どもがさまざまな場面で力を発揮する際の基盤となります。旅という絶好の機会を活用して、ぜひ自主性や自己肯定感を育みましょう。
ちょっとしたことですが、親御さんが意識することで、いつもとは違うお子さんの様子に成長を感じ、可能性を発見する機会にもなるはずです。
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