小学生の成長度合いは個人差が大きく、精神年齢の高い子のほうが有利とも言われる中学受験。今回は学習面・生活面、共にしっかりしていて、大人の手を煩わせることなく中学受験をクリアした女の子(現在高校2年生)のストーリー。受験は大成功だったものの、その後の反抗期の到来で苦労した家族が、長く暗いトンネルをどう抜けたのか、リアルな声をお届けします。

MENU 中学受験は6校すべて合格! 大成功で幕を閉じる 本当の戦いは中学に入学してからすぐにやってきた! 猫が親子の会話の「取り次ぎ役」に!? 長いトンネルを抜けて、いま思うことは

中学受験は6校すべて合格! 大成功で幕を閉じる

 先に中学受験を終えた兄が、毎晩食卓で学校での出来事を楽しそうに話すのを聞いて、「私も地元の公立中学ではなくて、自分の行きたい学校を選びたい!」と言い出した妹のAちゃん。

 それを機に5年生から地元の塾に通い始め、お母さんと一緒に学校見学会や文化祭などに積極的に参加しました。一番最初に訪れた都立中高一貫校の女子生徒が、ハキハキした快活な印象で、またそれをサポートするような男子生徒のジェントルな一面にも好感を持ち、第1志望校はすぐに決まったそう。お母さんは私立の女子校に惹かれたそうですが、娘の感覚を信じて第1志望校をこの学校に決め、適性検査の作文対策などを始めました。

 しかし、通っていた塾での作文添削は、何を書いてもほぼ満点。Aちゃん自身が「これで本当に受かるのかな? 塾を変えるべきなんじゃないか」と疑問を感じるようになり、お母さんに相談をしました。6年生の夏休みですから、この時期の転塾は受け付けないところがほとんですが、お母さんもAちゃんの判断を尊重し、都立専門コースのある塾に直談判。例外的に転塾を認めてもらいました。

「自分の置かれている状況を客観的に把握できるようなところがありましたね。塾の先生や親から指示されたことは、きちんとこなす子でしたし、学校の先生ウケも良くて内申点も申し分なかったので、中学受験はとんとん拍子に進んでいきました」とAちゃんのお母さん。

 結果、受験した6校全ての合格を手にし、無事に第1志望校の都立中高一貫校に入学を決めて、中学受験は大成功で幕を閉じました。

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鶴島よしみ
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