子どもの脂肪肝は身長の伸びにも影響?
――子どもの肥満の増加に伴い、脂肪肝も増えていると聞きます。
脂肪肝とは肝臓に過剰な脂肪が蓄積する病気です。とくに脂肪や糖質の多い食事が脂肪肝のリスクを高めます。成人男性に多い病気ですが、肥満児の増加に伴い、子どもにも脂肪肝が増えつつあります。
子どものうちに脂肪肝になると、将来的には肝硬変や肝がんのリスクが高まります。脂肪肝はメタボリックシンドロームの一部であるため、心血管疾患のリスクも増大します。
また、子どもが脂肪肝になると、肝臓で活性化される成長ホルモンが減ってしまうというリスクもあります。成長期なのに身長が伸びないという可能性も出てきます。
脂肪肝の診断や心配なことなどがあれば、小児科で相談しましょう。子どもの肥満対策では家族ぐるみで生活習慣を見直すことが大切です。毎日の食生活や適度な運動など、生活習慣を改善することから始めましょう。
(構成/石川美香子)