2.レベルには幅がある
子どもの読書レベルに合った本であることも大切です。同じ学年でも難易度の幅が広く、たとえば「低学年向け」とあっても、6年生が楽しく読むのにぴったりな場合もあるのです。こんなふうにレベルの幅を意識して、推奨学年が異なる本も選んでみるといいですよ。
また「もう6年生なんだから、これくらい読めるでしょ」と学年で本を決めるのはNGです。そこには、親御さんの「これくらいは読んでほしい」という希望もあるかもしれません。「もう少しやさしい本なら楽しく読めるのに……」という場合もあるので、学年にこだわらなくてもいいと思います。
好きな一冊はこうして見つける! 子どもがハマる本の見つけ方
――子どもの好みのジャンルと、レベルの幅。この2点を意識しながら実際に本を選んべばいいのですね。
ここでは、おすすめの本の選び方を三つご紹介します。決めるのは子ども自身、大人はお手伝いのスタンスでいきましょう。
1.つまみ食い読書
図書館などで、子どもの好みのジャンルから気になる本を選んで並べてみます。そこで、はじめの数ページだけ読んでみましょう。これが「つまみ食い読書」。パラッと見るだけでなく、数ページきちんと読むのがコツです。普段本を読んでいる子は、すぐに「あ、これがいい!」とわかるはずです。読みなれていない子も、「続きが読みたい!」と感じた本がハマる可能性がある本です。つまみ食い読書は5分でストップするのがおすすめ。それ以上読むと、はじめの印象が薄れてしまうので、5分経ったら次の本を手に取りましょう。
2.「前知識」を取り入れる
その本に関して少しだけ情報を提供します。「これは昔のお話でね」「その時代はこういう暮らしをしていたんだよ」という具合に、少しだけ知識をつけてあげると、グンと読みやすく、楽しみやすくなります。新しい興味との出合いもあるかもしれません。最近は、本を紹介する動画もたくさん見かけます。それを親子で眺めてみるのも楽しいですよ。だれかの「おすすめ」って自分も知りたくなりますよね。