また、パパやママのレビューを披露するのもいいでしょう。たとえば、人物相関図を見ながら「この人は秘密があってね……」などと、パパやママが興味のあるところを教えてあげると、子どもも読みたくなりますよね。

3.「疲れずに読める」一冊をセレクト

 数冊候補が見つかったら、レベルを測ると絞りやすいものです。そこで、ここでも「つまみ食い読書」をします。選んだ本は、かんたんに読めるものと頑張って読めるものがあるでしょう。読書感想文用に選ぶなら断然「らくに読める」方がおすすめ。ここで無理をするとあとがきつくなります。80%の力で本を読めれば、その後の「考える・書く」作業をする余力を残しておけるのです。

(取材・文/AERA with Kids編集部)

※後編<読書感想文が楽しくなる! 読後の“親子の会話”がそのまま下書きになる「感想マップ」とは?>に続く

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 夏号 [雑誌]

朝日新聞出版

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 夏号 [雑誌]
著者 開く閉じる
笹沼颯太
笹沼颯太

Yondemy(ヨンデミー)代表取締役。筑波大学附属駒場中学・高校時代に英語の多読塾で指導を受ける。東京大学経済学部経営学科に進み、3年生で中高時代のスキルを活かして友人3人と読書教育サービス「ヨンデミー」を設立。起業や会社の経営、営業、運営のすべてを「本から学びました」と語る。著書に『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

1 2 3