どの本を読むかということも、もちろん子どもが決めればいいと思います。本を読むことに抵抗があるなら、はじめはマンガでもいいでしょう。読むことに慣れてきたタイミングで「マンガだけでなく、読み物も5分くらい読んでみる?」と提案してみましょう。子どもがそこで同意したら、どんな本を選ぶかは子どもの自由です。このように、だんだんグラデーションをつけて進んでいくイメージですね。

 本が読める子、まだ慣れていない子。いずれにしても「これなら楽勝!」というレベルからスタートするのが定着のコツです。さらに、本を読むうちに「おもしろいな」と思える本と出合えれば最高。ほうっておいても、もっと本を読みたくなりますよ。僕も、そういう子どもたちをたくさん見ていますから!

(取材・文/三宅智佳)

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笹沼颯太
笹沼颯太

Yondemy(ヨンデミー)代表取締役。筑波大学附属駒場中学・高校時代に英語の多読塾で指導を受ける。東京大学経済学部経営学科に進み、3年生で中高時代のスキルを活かして友人3人と読書教育サービス「Yondemy」を設立。起業や会社の経営、営業、運営のすべてを「本から学びました」と語る24歳。

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