――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

 僕は面白いことを考えたり、こういう変な絵本を描いたりすることで、幸せを感じる人間です。人生の意味、自分が生まれてきたことの意味なんて、いくら考えてもわからない。だったら自分の幸せな状態を守るために生きればいいと思っているので、この仕事で食べていくことができるだけで、万々歳というところです。

 その上で、「あわよくば自分の作品で誰かが喜んでくれれば」という気持ちがあるので、読者のレビューに「子どもが気に入って、毎回本棚から引っ張り出してきます」なんていう言葉を見つけると、ものすごく嬉しくなります。反対に「うちの子は、ハマりませんでした」というレビューを見たときは……「変わった絵本やし、ま、そやろな」って思います(笑)。

(構成/木下昌子)

※<前編>『M-1』準決勝進出芸人が、人気絵本作家になった“軌跡”とは? たなかひかるが語る「面白いこと」の見つけ方から続く

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木下昌子
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