入社後にどういうキャリアを歩めるかを重視
――100位まで見てみると、どんな傾向が見えますか?
文系も理系も100位までのなかに「グループ」「ホールディングス」がついているところがいくつもあります。これは前述したように、「やりたい仕事ができそう」で選んでいるからでしょう。ゼネラリスト、スペシャリストという言い方もありますが、そうした志向で選んでいるというより、入社後にどういったキャリアが歩めるのかをより重視しているといえます。
――イマドキの学生の就活はどんな感じですか。昔と変わったと思われることはありますか?
今の学生は就活が始まる前の時点で、8割ぐらいが何かしらインターンシップに参加していますし、大学でも将来について考えるキャリア教育を実施しています。
そうしたものを通じて、就職活動が一気に始まる3月以前の段階で企業研究をしたり、自分という人間がどういった職種に適性をもっているのかを自己分析したりしています。キャリア観をある程度確立させて就職活動にのぞむ学生が増えていますから、自分が思い描いたキャリアをどう実現できるのかという観点で企業を選んでいる。そこが、かつてとは違ってきていると感じます。
(聞き手/八木沢由香)
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