日ごろから言葉に関する本にアンテナを張っていますが、個人的に「これは!」と思うものは絵本や図鑑が多いのが正直なところ。これまで子どもたちとたくさん楽しんできた言葉の本もやはり絵本が多く、高学年になった息子と楽しめる、「ちょうどいい本」とはなかなか出合えていませんでした。

そんな時に手にしたのが、こちらの1冊。AERA with Kids編集部の方からいただいたのですが、まさに今、「子どもと楽しみたい!」と思えるベストな本でした。

『あした話したくなる 大人も知らないことばの世界』

5年生の息子が興味を持つことが多いのは、「豆知識」のような言葉の由来

この本には、「パフェのもともとの意味は?」「卵と玉子の違いは?」「こんにちはの最後が「わ」じゃなくて「は」なのはなぜ?」など、明日にでも友達にクイズしてみたい!と思えるような内容が盛りだくさんです。

大人が読んでも「そうだったんだ!」と目からうろこの内容が満載で、お互いに読み合いながら「これは知ってる?」と会話を繰り広げることができます。

絵本や図鑑にも言葉の由来に触れた本はたくさんあるのですが、背伸びをしたくなる年ごろの息子からしたら、少し幼く感じてしまうときもあるようです。

今このタイミングで親子一緒に楽しむなら、今回ご紹介したような読み物がベストだと感じました!

また、最初から読まなくても、気になるところから読むことができるのもいいところ。

51もの小話が載っているので、必ず「これは誰かに話したい!」と思える言葉と出合えるはずです。

言葉は実際に使うからこそ、その価値が生まれます。

ただ単に言葉とその意味を覚えるのではなく、「なるほど」と納得し、誰かと共有して楽しむからこそ、本当の意味での言葉の習得になると思うのです。

読み聞かせなら、小学1年生の長女でも楽しめるので、これから先の長い間、わが家のバイブルとして読まれていきそうです。

(文/ayumi)

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ayumi
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AERA with Kids+ エディター(#読書部)。小5、小1、年少の3人を子育て中。絵本のある子育てや本のある暮らしについて、自身の子育てを交えながら発信。おうちでできる子どもたちの読書サポートに取り組んでいます。