エディターのayumiです。わが家の子どもは上2人が小学生(小5男子、小1女子)ですが、2人それぞれの行動範囲や友人関係が広がったことで、個別に行動させることも増えてきています。
できる範囲での見守りや送り迎え等はもちろんしていますが、物理的に難しい場合があったり、長男に関しては過干渉になりすぎないことが必要だと思うこともあり、適度な距離感を見計らっているところ。
ですが、やはり心配なことは尽きません。
朝見送るときは無事学校に着けるように願い、夕方遊びに出かけた子ども達の「ただいまー!」の声を聞くとほっとする。手を離す場面が増えてきたからこそ、見えないところでそれぞれの安全を守る術を身につけてほしいと思っています。
事故やケガだけでなく、災害や犯罪、思いもよらない不測の事態……。起こってほしくはないけれど、いざという時に備えておきたい。
そんなさまざまなシチュエーションでの対処法について、キャッチーな漫画とわかりやすい解説を読みながら親子で学べる本に出合ったので紹介します。出版されたとき、「まさにこんな本がほしかった!」と感激した1冊です。
『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』
クマやスズメバチなどの危険生物から身を守る手段や、雷や台風への備え、熱中症や服が燃えた場合など、なさそうだけどあり得ないことはない、そして万が一そんな場面に遭遇したら命に関わる可能性のあるさまざまなシチュエーションに対して、わかりやすく的確なマニュアルが描かれています。
一つひとつがクイズ形式になっているので、ふとしたきっかけで手に取りやすく、記憶にも残りやすいところがポイント。
ニュースや会話をきっかけにこの本を開き、親子でクイズを出し合ったり話し合ったりすることで、危険に対して意識を向けることができます。
また、「不審者がつけてくる」「プライベートパーツをさわられる」「いじめにあった」など犯罪や身の回りの危険に関しても触れられているのがありがたい。なかなか普段の会話の延長で話し合えないテーマも、この本がひとつのきっかけになると思います。
子ども達はいつか必ず親元を離れます。道端でクマに遭遇することはないかもしれないけれど(いや、これからの時代ないとも断言できないのがまた怖いところですが……)、小さな危険や困難はきっと山ほど待ちかまえています。
すべてにおける対処法は伝えることはできないけれど、こんな時はこうすればいいと、頭の片隅で覚えておいてほしい。そして何より大切ないのちを、自分で守ってほしい。そのための知識が詰まっています。
一家に1冊、リビングに1冊。ぜひ親子で「いのちを守る方法」を楽しく身につけてほしいと思います。
(文/ayumi)