こんにちは、エディターのあっこです。6月になりましたね。私の住む沖縄では、例年より少し遅れて梅雨入りしました。皆様の地域はいかがでしょうか? 長いこと水不足でほとんど雨が降らず、ダムの貯水率とにらめっこする日々が続いていたので、恵みの雨がとてもうれしいです。
ということで今回は、梅雨の時期におススメの絵本をご紹介しますね!
『どしゃぶり』
バケツをひっくり返したような豪雨の翌日、小学校で読み聞かせをしました。1年生のクラスでこの絵本を読んだところ、クラスの子どもたちだけでなく担任の先生までもが、この絵本にくぎ付けになったんです。なぜだと思いますか?
「雨とあそぼう」という言葉のときに、ひそひそと子どもたちの声が聞こえました。何を話していたのかな。
次第に絵本の中では雨がどんどん強くなっていき、雨音を表現する言葉が楽しく、まるで前日の豪雨のような絵とストーリーにハマったのでしょうね。みんなが絵本に集中している雰囲気が顔を見なくても伝わるくらい、クラスがしーんと静まり返っていました。
読み終えると先生から拍手、子どもたちからも拍手が沸き起こりました。
「なんとも言えないこの感情。なんて言ったらいいのかな。昨日の雨がすごかったのでこの絵本にぐっときました。もう一度絵本を見せてください」
と興奮気味におっしゃっている先生。一番のお気に入りは水がはねているところだったようで、言葉のないページをじっくりと見ていたのがとても印象的でした。
こういった絵本のストーリーと実際の体験がリンクして心が動かされる瞬間を見られたとき、私はとてもうれしくなります。今回のようなワクワク、ドキドキの体験もあれば、楽しい、悲しい、つらい、苦しいなどといった体験もありますよね。さまざまな感情を経験することで心が豊かになっていくと思っています。
バケツをひっくり返したような雨の経験がなくても、絵本を通して体験することができる。
実際にどしゃぶりの雨を体験をした後、絵本を読むことでもう一度その体験を思い出すことができる。
このクラスの子どもたちはきっと、次のどしゃぶりの日に傘をささずに外に出るのでしょう!
だってね、私の息子も『どしゃぶり』を読んでから、どしゃぶりの日はわざわざ雨にぬれて遊ぶのです。とっても楽しそうに♪
(文/あっこ)