関わり方の正解は試行錯誤で見つける
先のチェックリストから、わが子の感覚タイプは「視覚と聴覚が半々くらい」「視覚が突出」「三つバランスよく」……など、さまざまなバランスで複数のタイプが混ざっていることがわかるでしょう。子どもに合った学習への関わり方や学習環境の整え方も「うちの子は聴覚タイプ」などと一つに決めずに、該当するタイプのバランスを考えながら、見つけていくことが大切です。
「各感覚のバランスも安心感の感じ方も、子どもはみんな違うし、親の考え方も違います。関わり方に一つの正解があるわけではありません。基本の考え方をベースにして、わが子をよく観察して工夫しながら“うちの子にはこのやり方が一番しっくりくる”“こうすればお互いにストレスなく向き合える”という方法を見つけるプロセスを楽しんでほしいですね」
試行錯誤するうちに、親はこれまで子どもに対して「なんでそんなことやるの?」と不可解なしぐさや言動にイライラしたことが、「なるほど、そういうことか」とその理由がわかってくるので、勝手な空回りがなくなります。
ぜひ参考にしてみてください。
(取材・文/船木麻里)
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