診断が済んだらさっそく傾向を見てみましょう。

視覚タイプ

<基本的な特徴と学びの傾向>

目から入ってくる刺激に敏感で、情報の細かい部分よりも全体像をつかむようにして取り入れるタイプ。理解も早く、説明するときは早口になりやすいです。その半面、忘れやすく飽きっぽいところも。学習の場面では、図や表を書くと理解しやすいと感じたり、結論を先に知ったうえで理由を説明するといったやり方を好む傾向があります。

<関わり方や集中できる学習方法>

その日の宿題や学習の全体を見せてから、取りかかる順番を考えると納得します。視界の情報が多いと気が散る傾向があるので、学習スペースに余計な物があれば整理したり、照明を調節したりすることで集中力をキープしましょう。

身体感覚タイプ

<基本的な特徴と学びの傾向>

体の動きや肌感覚で感じ取ることに敏感で、勘がよく、雰囲気を察知する力が優れています。体を動かすことを好むため、説明を聞く前に自分でやってみようとするところがあり、実際にやって理解した内容は深く定着します。じっとしていることが苦手で、聞くだけ、見るだけという環境では集中が持続できません。身振り手振りを交えて話すことを好む傾向にあります。

<関わり方や集中できる学習方法>

子どもの体験と結びつけたり、実際にやってみせてまねをさせたりしながら説明するなど「体感」に意識した働きかけ方が効果的。学習スペースに閉じ込めず、その日の気分で集中できる場所を子どもに見つけさせるのも◎。

聴覚タイプ

<基本的な特徴と学びの傾向>

音や言葉など、耳から入ってくる刺激に敏感で、一音一音を確認するように情報を取り入れます。記憶力が高いことも多いです。論理的で手順を追って物事を確実に進めていくことが得意ですが、そのぶん習得までに時間がかかることも。学習の場面では、カテゴリーに分けて考えたり、順を追って言葉で説明したり、音読しながら暗記するのを好む傾向があります。

<関わり方や集中できる学習方法>

論理的に考える傾向があるので、やることの手順を整理してあげると安心できます。また音や人の声に反応しやすいので、勉強中に物音が多いと気になって集中できないことも。静かな空間を作ってあげましょう。

NEXT関わり方の”正解”の見つけ方
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