安浪先生 お父さんも一緒に、ご家族で考えねば、ですね。

Kさん うちはシングルなので大変だけど、夫と意見が異なるというストレスはないのかも。ただ、仕事から帰ってきて宿題を見る余裕はなく、外注に頼るしかない状態。塾の自習室などを利用し、塾にお任せしています。

Fさん うちは当初、夫が息子の勉強を見る担当で、私は送迎担当でした。でもだんだん息子は、“お母さん”と宿題を一緒にやりたい、と言いだして。オンライン授業も一緒に受けてほしいと。有休を使って、つきっきりで授業を見た時期がありました。

安浪先生 それは大変でしたね!

Fさん 正直きつくて結局継続はできませんでした……。

安浪先生 子どもはお母さんと一緒に勉強したがるものですが、一人でそこまで寄り添うのは無理ですよ。

Fさん 夫も全く非協力的と言うのではなかったですけど、勉強への寄り添い以上に、説明会や入試の付き添いに一度も一緒に行ってくれなかったことが、心に引っかかっています。

安浪先生 ああ……。お父さんは基本、説明会などに参加しても寝ていらっしゃったりします(苦笑)。だけどやっぱり、お父さんにも協力してほしいですよね。かつて、激務でよく1週間の出張にも出るお母さんがいましたが、そのご家庭は、私にメール相談などをされる際も、必ずCCメールでお父さんとも共有していました。そうした一手間も大事かなと思いますね。

「わが家の受験」のスタンスを決めよう!

Kさん 私は、受験を通して親がどこまでサポートするべきか悩みます。熱心に見てあげられる親御さんもいるけれど、うちはそれはできないし。

安浪先生  何をどこまで手伝えるかは親御さんの考えや忙しさによります。同時にどこまで手伝って欲しいかも子どもによって異なります。結局、正解はありません。大切なのは、「あなたはママに何をどこまで手伝って欲しい?」と本人に選ばせること。まずはスケジュールを一緒に作るのがおすすめです。 

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