安浪先生 KさんもHさんも、お子さん自身が受験を希望したものの、伸び悩みがあると。Fさんはこの春に中学受験を終えた息子さんを持つ先輩ママ。受験を終えて、いかがでしたか?

Fさん うちは3人きょうだいのうち、上の2人が中学受験を経験しました。長女は目的がはっきりした子で、受験は順調に進みました。だから息子も小4から「アスリート型受験」で頑張ろうと思っていたのですが……。ふたを開けてみると、息子の受験サポートはとても大変でした。

安浪先生 お姉ちゃんの時のようにはいかなかったんですね?

Fさん 実は5年生のころ、学校でいろいろあり不登校になってしまったんです。一時は塾もやめて、中学はフリースクールに行くことも考えました。でも6年の夏に、本人がやっぱり受験をしたいと希望し、改めて仕切り直し、塾を選び直したんです。

安浪先生 塾はどんなところに?

Fさん 不登校の子に特化した個別塾にお世話になりました。志望校も無理のないところで頑張れるよう、ゆるめの受験に切り替えました。

安浪先生 なるほど、なるほど。結果、本人が望んだ学校に合格できたということで、本当に良かったです。お母さんもよく支えられましたね。

父親はノータッチ!? 協力を得るコツは

安浪先生 ところでみなさん、共働き家庭での受験ですが、お父さんはどのように関わっていますか?

Hさん 夫は受験に関しては、まったくノータッチです。むしろ夫が帰宅したら必ずテレビをつけて団らんタイムになるので、勉強は一旦ストップ。

一同 えー!(驚)

安浪先生 お父さんは受験に反対ではないんですよね?

Hさん 反対ではないですが、そこまで乗り気ではないのも確か。塾で勉強をしていればどこか受かるだろうという感覚で、娘が楽しく通えるなら公立でもいいと思っているようです。

安浪先生 でも、そこはもう少しすり合わせをしないと、国立附属を目指すのは厳しいですよね……。

Hさん はい……。娘も私も今のペースで難関校は厳しいとわかり、目標を見失ってしまっているところがあります。2教科に絞って志望校を選び直したほうがいいのかも迷っています。

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