中学校の進路は?

公立なら学校の規模を、私立なら環境や校風も本人に合うか確認

 進学先を心配する声をよく聞きます。まず、公立の中学校で学区外も選択できる場合、学校の規模を見たほうがいいでしょう。マンモス校だと先生同士の連携が取りづらくなる傾向があるので、選べるなら小規模のほうがいいでしょう。

 次に、私立の中学校も選択肢に入れる場合、学校の規模以外に校舎などの環境、校風がポイントになります。例えば、エアコン完備で夏のイライラを減らせるか、制服の素材がチクチクしないか、自学重視で考えを尊重してくれるか、宗教行事があれば音はどんな感じか、など。本人の特性に合った環境を選びましょう。(吉野さん)

中学校ではこまやかなサポートが減る 気になることは入学後すぐ面談を

 学力に顕著な遅れがないとのこと、通常級に進む前提でお答えしますね。子どもの成長に合わせ、幼稚園・保育園から小学校、小学校から中学校の2ステップで支援は減ります。小学校では一人の先生が担任だったのに対して、中学校では教科担任になり、どうしても目が行き届きにくくなりがちです。部活や生活指導などで先生が小学校のときよりも厳しく思える場合もあります。

 学校間で伝達事項が直接あったとしても、気になることがあれば入学後に面談をして担任の先生に伝えておいたほうが安心です。また、自治体によってサポート体制が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。(藤枝先生)

(取材・文/AERA with Kids 編集部)

藤枝静暁先生
吉野加容子さん
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AERA with Kids編集部
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