3. 発達障害の分類と各特性は?
ADHD(注意欠如・多動症)には忘れ物、忘れごとが多い、片づけが苦手などの特性があります。ASD(自閉スペクトラム症)には興味や関心が広がりにくい、コミュニケーションが苦手などの傾向があります。また、LD(学習障害・限局性学習症)には読み書きに困難がある、などの特性があります。その他、詳細は図をご覧ください。
4 グレーゾーンの場合はどうする?
本人に困りごとがあれば早めにサポートを
医療機関で確定診断が出なかったり、受診には至らないものの発達障害の傾向が感じられたりする場合は「グレーゾーン」と言われます。確定診断がつかなくても本人に困りごとがあり、必要性が認められれば多くの支援が受けられることがあります。日常生活をより過ごしやすくするために、早めに専門家の助言を求めていきましょう。まずは学校の先生やスクールカウンセラー、ソーシャルワーカーに相談を。
5. どんな支援がある?
診断がついていなくても受けられるものも
カウンセラーや教育委員会、自治体の担当課を通じて利用相談を受け、必要性があると判断されれば、様々な公的支援が受けられます。小規模で手厚い個別指導が受けられる「特別支援学級(支援級)」や、通常学級に在籍しながら苦手な分野をサポートする「通級指導教室(通級)」、また放課後や長期休暇中に利用する放課後等デイサービスの利用も認められることも。もっと多くの知恵や人手が必要と感じたら、相談してみましょう。
(取材・文/玉居子泰子)
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