また、先住民アボリジナル・ピープルの文化に触れることもできます。アボリジナル・ピープルは、今から6万年以上前からオーストラリア大陸に居住していたといわれる先住民。その時代から続く彼らの文化はとても興味深く、そのスタイルを教わり体験できるツーリズムを目的に訪れる人も多いのです。

伝統的なブッシュフード(食)とブッシュ メディシン(薬)について学び、さまざまな体験ができる。●Wanmara、Petermann/Tourism Australia

 季節が日本と逆であることも、とくにお子さんたちには楽しく、新鮮に感じられるようです。日本からなら時差が1~2時間。たとえば、夜便に乗って、現地に朝到着したら、時差ボケもなくすぐに行動できる「行きやすさ」も選ばれる理由のひとつでしょう。時間を有効に使えます。

小学生時代の海外旅行は「家族」の素晴らしい体験に

――デレックさんは、はじめての海外旅行が日本だったそうですね。

 はい。17歳の時に、はじめて訪れた海外が日本でした。本当はもっと早く行きたかったのですが、なかなかチャンスがありませんでした。当時お世話になったご家族とは、今も仲よくしています。

――なぜ、もっと早く海外旅行をしたかったのですか? 

 海外で、自分の国とは異なる言語や文化に触れることは、それこそ人生において大きな出来事です。小学生くらいならもうちゃんと覚えているし、理解もできるころ。それくらいの年令で、世界の広さを感じたりさまざまな人々と関わったりすることは、とても有意義だと私自身の体験も含めて感じます。

 また、日本の小学生、つまり6~12歳くらいのお子さんなら、おそらく「はじめての海外旅行」という人が多いのではないでしょうか。日本では小学校3年生から英語の勉強が始まりますよね。そこで実際に英語が母語の国に行って外国語を耳にすることで、英語が一気に身近なものになるでしょう。

 また、オーストラリアは移民が多いことでも有名です。街中を歩いていると、さまざまな言語が聞こえてきますよ。そんな体験も刺激的ではないでしょうか。まさに多様性です。

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