「寄付をやめ、会費をゼロにするPTAが最近ではポツリポツリと出てきていますが、私の理想は会費ゼロ。PTAでイベントを開催するなど、必要なときに参加者からお金を集めればいいと思っています」と大塚さん。
ただし、それを聞いて「会費を集めているうちの学校のPTAはおかしい」と憤るのは“ちょっと待ってほしい”と大塚さんは言います。必要なときにその都度お金を集めるのもそれなりに手間がかかることだし、会費の用途もPTAによっていろいろです。何に使っているのか把握していなかったりするとしたら、まずはその疑問をクリアにすることから始めましょう。
「寄付については、『寄付』ではなく『児童活動助成金』など、聞きなれない目名で書かれている場合も多いので要注意ですが、年度初めに総会資料として配付される予算案や、年度末の決算報告資料などに目を通してみるといいでしょう。そこで疑問に思うことがあれば、PTAの役員にその疑問を投げかけるといいと思います。例えばPTA総会はそのチャンスですが、総会で質問するのはかなり勇気がいりますよね(笑)。であれば、委任状のフリーコメント欄に書き込むなど、文書にしてPTA本部に提出するのがおすすめです」
なお、会費の支払い方法についても、最近はコンビニ決済や決済アプリなどキャッシュレスで納められるところもあるようです。ただし、入会の意思を示してもいないのに、学校納入金などと一緒に自動的に引き落とされているとしたら、要注意です。
(取材・文/竹倉玲子)
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