エディターのあっきーこと梶木あきこです。みなさんは環境問題についてお子さまと話していますか? 『どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください』――。これは当時12歳だった女の子(セヴァン・カリス=スズキさん)が1992年にリオデジャネイロで開催された環境サミットで行ったスピーチの一文です。
この言葉に出会ったときの衝撃ったら! 大学生だった私は「その通りだ。どんどん壊れていく地球の直し方を私は知らない。それなのに自分のことだけを考えて暮らしていた。なんて無責任だったんだろう」と思ったのです。
このスピーチは『あなたが世界を変える日』という本にもなっています。
これからの時代を生きていく子どもたちには「ぼくらが住む地球を守るのは当たり前だよね」と思っていてほしいし、きっとそれがスタンダードになるはずです。でもまずは、親の私たちから。ぜひ読んでみてください。
そして子どもに伝えるときには、身近なことから取り組みたいですよね。そこでおすすめなのが『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』という本です。
著者はごみ清掃員であり芸人でもある滝沢秀一さん。「これは何ごみ?」とクイズ形式になっていて、子どもも楽しんで読むことができます。クイズの答えの中には「これはごみ清掃車が燃える原因にもなるんだ」と印象的な説明があったり、「(食べ残しはごみになるから)大人が食べ物を残していたら怒っていいからね!」なんてフフっと笑える言葉もあったり。読み聞かせなら5、6歳から理解できる内容だと思います。
さらにレベルアップして学ぶなら『小学生からのSDGs』がおすすめです。環境問題だけでなく、世界の人々の暮らしまで知ることができます。
わが子が特に興味をもったのが目標14の『海の豊かさを守ろう』でした。マイクロプラスチックを飲み込んだ魚を私たちが食べていると知り、「海のゴミを拾いに行きたい」と言い出しました。最近は海のごみ拾いのイベントも増えているので、ぜひ参加してみたいです。
小学校で社会科の授業が始まるのが3年生から。身近なことだけでなく、日本全国や世界へとぐっと興味が広がる時期です。この春小4になった息子と一緒に、いろんなことを知り、対話していくのがとても楽しみです。
(文/梶木あきこ)