中学受験の成功のカギを握るのが、志望校選びです。わが子が6年間過ごす学校ですから、入学後や将来まで見据えて慎重に選びたいもの。志望校選びにはさまざまな視点がありますが、大学合格実績はひとつの指標になります。首都圏の中高一貫校のさまざまなランキングを紹介します。中学受験の学校選びの参考としてもご活用ください。

MENU 早大の合格率トップは聖光学院、慶大は頌栄女子学院 校風も立地も異なるが併願者は多い

 大学合格実績と言っても、さまざまなデータがある。その中で注目したいのが合格率だ。これは各校の卒業生数を勘案して、合格率(合格者数÷卒業生数×100)を算出したものだ。合格者数だけでは、卒業生の多い学校が、どうしても上位にきてしまう。それが合格率順になると、合格者数順とは異なるランキングになる。本稿では、早稲田大、慶應義塾大への合格率に注目したい(データは2023年実績)。

早大の合格率トップは聖光学院、慶大は頌栄女子学院

 表3(早稲田大)と表4(慶應義塾大)を見ると、近年は早稲田大、慶應義塾大にどうしても入りたいからと、文系学部を全部受けるような受験生は減っている。大学で学びたいことを決め、学びたいことを軸に併願プランを立てていくのが普通だ。大学へのこだわりが薄れている。

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大野香代子
大野香代子

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