「そんなの関係ねえ!」のギャグでブレークし、現在は「子ども向けライブ」で全国各地から引っ張りだこのタレント・小島よしおさん。中学受験生たちへのメッセージを聞くと、学生時代に苦労したとき、芸人になってから落ち込んだとき、小島さんがどう立ち直ったか、さまざまなエピソードを語ってくれました。「カンペキ中学受験2025」(朝日新聞出版)からお届けします。

MENU 大事なのは失敗からどう行動するか どっちの結果にころんでも「ダイジョブダイジョブ」 自分で立てた小さな目標をやり遂げよう 受験用に鍛えた筋肉は、次の道に進むための筋肉

大事なのは失敗からどう行動するか

 中学受験に挑むみんなは、「失敗したらどうしよう」とか、「勉強に疲れちゃったな」とか、たくさん不安や悩みを抱えているかもしれませんね。僕は中学受験の経験はないですが、大学受験で現役合格できなかったり、所属していたお笑いグループが解散したりと、これまでの人生で、窮地に追い込まれたり、落ち込んだりした経験がたくさんあります。

 とくに、海パン一枚の姿でのパフォーマンス「そんなの関係ねえ!」で一気に注目された数年後。どんなにギャグをやっても笑いがとれず、「一発屋」の烙印を押された時期は本当につらかった。

 そんなとき支えとなったのが、「失敗するのが当たり前、成功すればラッキー」という考え方です。これは自分の心を守るためでもあったけど、結果を肯定することで、前向きになれた。そうやって新しいギャグやネタを試しながら、次の道を切り開くことができました。長い人生で起こるさまざまな場面で役立つ考え方だと思います。

どっちの結果にころんでも「ダイジョブダイジョブ」

 中学受験で考えると、受験の「偏差値」は、塾や学校によって決められたものさしであって、それで自分の本質を測ることはできませんよね。中学受験の結果で人生は決まりませんし、志望校に受かったというだけで、その後の人生がハッピーになるとも限りません。不合格だったとしても、その学校とは相性が合わなかったかもしれません。

 大切なのは、結果ではなくて、失敗や挫折から自分がどう生きていくかだと僕は思います。だからこそ、「結果がどちらにころんでもダイジョブダイジョブ」の精神で受験に臨んでみてはどうでしょうか。

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笹原依子
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