そろそろ、新しい学年の勉強も気になる時期。花まる学習会の進学塾部門 スクールFCの梅﨑隆義先生に算数の「つまずきポイント」を聞きました。適切なフォローや、苦手を克服するコツを今のうちに予習しておけば安心です。これで子どものつまずきを見逃しません! 子育て情報誌「AERA with Kids24年春号」(朝日新聞出版)からお届けします。
【画像】九九暗記法 おすすめはこちら苦手意識を抱きやすい算数ですが、日常のちょっとした対応でハードルを下げることができます。たとえば、日ごろ持ち帰ってくるテストやプリント。間違えた箇所はどうしていますか? 「すぐに『赤で解き直してね』で済ませるのはもったいないですよ!」と話すのは、スクールFC算数科の梅﨑隆義先生です。
「まず、子どもに自分の書き込みを観察させてみましょう。『あ、0が6になってる』『繰り下がりを忘れてる』など『なにが違っていたか』を探すことができたら、これはもう『意味のある間違い』。伸びしろがある証拠です。『それがわかったら、あなたは今、100点!』と言ってあげられますね」(梅﨑先生)
子どもが自分で「どこを間違えたか」に気づけるようになれば、算数はもう怖くないのです。
以下に各学年の盲点&フォロー術を解説します。
1年生 さっそくあやしい!?「足し算・引き算」
→「数える」ことに慣れる
早くも苦手意識が芽生えるのが足し算・引き算。「たとえば、小さなころから電車が好きで『何両編成か』と自然に数えていた子どもは、やはり後々算数で伸びてきます。数を数えることは、算数のいちばんのベースなんですね」(梅﨑先生)。日常の中で、徹底的に「数える」ことを取り入れましょう。
【フォローテク】
あらゆる場面で数えてみよう
〇この時期なら指を使った計算もOK。たとえば「8は5と3」とぱっと思い浮かぶのは、指を使った成果でもある。
〇靴やお箸、ビルの窓などふたつ並んだものを「2、4、6……」とリズミカルに数える。
〇時計の分を「5、10、15……」と読むだけでも数える練習に。
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