新しい友達やクラス、先生との関わりがスタートする時期に、人間関係の悩みはつきもの。新学期前後に多く見られる悩みに、埼玉学園大学大学院教授の藤枝静暁先生、心理学者の山脇由貴子さんがアドバイスをしてくれました。親は、まず「冷静」でいることも大切です! 子育て情報誌「AERA with Kids22年春号」(朝日新聞出版)からお届けします。
友達とのトラブルに親は介入する? アンケート結果はこちらいちばんの気がかりは新しい友達付き合い
<悩み1>
友達づくりが苦手です。クラスで出遅れないか心配!(新小1・男子)
<回答>
こんなときこそ、ソーシャルスキルが大活躍! きっかけとなる「ことば」をストックして、親子で練習してみましょう。「『なにしてるの?』『仲間に入れて』 など、話をするきっかけとなる言葉を教えておいてあげましょう。『そんなこと?』と思われるかもしれませんが、 実はこれができない子どもが少なくありません」(藤枝先生)
【具体例】
「去年何組だったの?」「アニメはなにが好き?」「幼稚園・保育園はどこだったの?」
新しい教室にはじめて入ったら、こんなフレーズを使ってみると話がはずむかも!
<悩み2>
女子たちの密なグループができてきました。仲間はずれにされたらどうしようとハラハラしています。(新小4・女子)
<回答>
とくに、女子はグループをつくるもの。過剰な心配をせず、見守りましょう。「様子を見ながら、子どもが居心地が悪そうだったり、タイプが合わないと悩んだりしているようなら 『無理につきあうことはないんじゃない? あなたと合う人は絶対にいるよ』と伝えてあげましょう。雲行きが怪しくなってきたら、先生と状況を共有しておくことも大切です」 (山脇さん)。
もし、仲間はずれなどトラブルにあっているようなら、 次ページの対応のプロセスを参考に!
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